エコ・サス

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オフィスの省エネ動向調査果「エコサス白書2010」

昨年改正された省エネ法のもとで、各企業はどのような体制でどのような対策を計画されたのでしょうか。
これらの動向を調査するため、エコサスでは「省エネ意識アンケート」を実施。その集計結果から業種ごとの省エネ対策とオフィスワーカーの省エネ意識を分析し「エコサス白書」としてまとめました。
これによると、業種ごとの傾向の違いや、役職による意識のレベル差という興味深い結果が見られました。

アンケート期間

2010年10月20日から12月17日まで、「エコサス」サイト上で実施。



現状について

アンケート概要

昨年度のエネルギー消費量平均
 (指定管理事業者と答えられた事業者)

エネルギー指定管理事業者ですか?

エネルギー関連書類(使用状況届出書・定期報告書・中長期計画書)は自社で作成されましたか?





省エネ対策について

省エネを実施または計画されている項目


省エネ計画の内容が理解できている方を対象とするため、次のような絞り込みをしました。まず、貴社はエネルギー指定管理事業者ですか?と質問した中から「わからない」とお答えいただいた事業者を省き、224社に絞りました。さらに、エネルギー管理統括者、環境推進担当、ビルマネジメント担当という、省エネ関係者(75社)に絞りました。

  • 一般管理事項
  • 熱源・熱搬送設備
  • 空調・換気設備
  • 給湯・給排水・冷凍冷蔵・厨房設備
  • 受変電・照明・電気設備
  • 昇降機・建物
  • 負荷平準化

【一般管理事項につて】
一般管理事項すべてに関心が高いのは金融・保険業、不動産業。卸売・小売業以外は計測・記録に関心を示している。エネルギー使用量の管理は全体に高い関心(90%)を示し、サービス業以外の関心は非常に高い。

【熱源・熱搬送設備につて】
熱源・熱搬送設備に関しての関心は全般的に低いが、医療・福祉業は比較的高い。
蒸気管理は製造業、蓄熱槽管理は医療・福祉の関心が高い。

【空調・換気設備につて】
空調運転管理への関心は全体に高く(71%)、製造業、医療・福祉の関心は特に高い(約90%)。それに比較して効率管理への関心は高くなく(31%)、換気設備への関心は全体に低い(23%)。

【給油。給排水・冷凍冷蔵・厨房設備につて】
医療・福祉業が給湯設備に高い関心(88%)を示している。厨房設備は飲食・宿泊業が高い関心(75%)を示している。

【受変電・照明・電気設備につて】
受電設備への関心は相対に低い(38%)が、照明設備への関心は高い(78%)。特に、製造業、医療・福祉関心は高い(90%〜100%)。事務用機器に関しては、金融・保険業、製造業が高い(約75%)関心を示している。

【昇降機・建物につて】
昇降機の運転管理や建物の省エネルギーに関しては関心が総じて低い(35%程度)が、不動産業は建物の省エネに100%という高い関心を示している。

【負荷平準化につて】
負荷平準化に関しては全体の関心は低いが、金融業は負荷平準化対策に関して高い関心(50%)を示している。また、建設業、不動産業は新エネルギーに高い(67%)関心を示している。

総 論

全体に、医療・福祉、金融・保険業、製造業、サービス業、がそれぞれの省エネに対して積極的に関与している。それに比較して、卸売・小売業、建設業はあまり積極的ではない結果が得られた。 エネルギーの総量管理、空調、照明など、個人が実感として理解できるものへの関心は高く、まずそこから着手しようという姿勢が見られる。





省エネ意識について

省エネ活動として普段行われている事項


寄せられた回答の中から、主婦など個人を除いた279名を対象としました。
  • 省エネ推進全般
  • 省エネ目標
  • エアコンの温度設定
  • 窓の最適運用
  • パソコンの省エネ
  • トイレでの省エネ
  • 給湯装置の省エネ
  • 照明器具の省エネ

【省エネ推進全般につて】
階段昇降日などの省エネ活動まではしていない。関係者は省エネなどの話し合いをしているが一般との意識の差が見られる。

【省エネ目標】
関係者は目標設定や見える化を積極的に推進しているが、経営者と一般の間には大きな差が見られる。

【エアコンの温度設定につて】
エアコンの夏の温度設定には全体に気を付けている(75%)が、冬の温度に関しては甘い(55%)。

【窓の最適運用につて】
外が涼しいときにエアコンを止めて窓を開けているが、エアコン使用時に窓を閉めていない経営者が多い。
出入り口の開閉には皆が気を配っている(約60%)。

【パソコンの省エネにつて】
パソコンのスタンバイモードを利用しているが、コンセントからプラグを抜いている人は少ない。
待機電力のロスが徹底されていないようです。また、画面の暗さは作業に差し支えるのか、最小限に設定している人は少ない。

【トイレでの省エネにつて】
トイレの便座ヒーターを冬季のみにしている人に比べて、フタを常に閉めている人は少ない。
フタを閉めることでヒーターを不要に暖めることがなく、1台あたり年間14㎏のCO2を削減できる。

【給湯装置の省エネにつて】
湯沸かし器や手洗いの温水は冬季だけとしているところは少ない。しかし、湯沸かしポットを使用していないとき、経営者以外はコンセントを抜いている。

【照明器具の省エネにつて】
必要最小限に照明だけにしている人は65%以上。退出時に消灯している人も多い。
省エネ関係者が神経を使っているのに比べて経営者は消灯していない人が多い。

総 論

全体的に夏の冷房や照明の点灯には気を配っていることがわかる。しかし、省エネ関係者と比較して経営者の意識が低いように見受けられる。 省エネ活動は経営者みずからが実践し、全社員を巻き込んで行かなければなりません。そのためには、エネルギーを「見える化」し、省エネにつながる活動を実施することが必要である。