
1942年 愛知県生まれ。
1971年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。1978年 工学博士(東京大学)。1988年 名古屋大学工学部建築学科教授。1996年 東京大学工学部産業機械工学科学科長。2002年 総務省総務審議官を経て、2003年より東京大学名誉教授。専攻はメディア政策、システム工学。地域振興と環境保護のため、知床半島塾、釧路湿原塾、羊蹄山麓塾、白馬仰山塾、宮川清流塾などを主宰。
1971年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。1978年 工学博士(東京大学)。1988年 名古屋大学工学部建築学科教授。1996年 東京大学工学部産業機械工学科学科長。2002年 総務省総務審議官を経て、2003年より東京大学名誉教授。専攻はメディア政策、システム工学。地域振興と環境保護のため、知床半島塾、釧路湿原塾、羊蹄山麓塾、白馬仰山塾、宮川清流塾などを主宰。
2008年、石油や穀物の価格が急激な高騰を見せた。1972年のローマクラブが発表した『成長の限界』に記された資源・食料の枯渇や環境汚染の予測は、当時の社会に大きな衝撃を与えたが、その限界が現実のものとして実感できる状態になっている。
くしくもこの年、環境問題を主要課題の一つに掲げた北海道洞爺湖サミットが開催された。環境問題への警鐘を鳴らし続けるとともに、地域振興と環境保護の活動を続けられている月尾氏に、グローバルな環境革命への可能性をたずねた。
くしくもこの年、環境問題を主要課題の一つに掲げた北海道洞爺湖サミットが開催された。環境問題への警鐘を鳴らし続けるとともに、地域振興と環境保護の活動を続けられている月尾氏に、グローバルな環境革命への可能性をたずねた。
取材:2008年7月
ー 現在、私たちが直面している危機についてお教えください。
「人類が現在どのような境遇にいるかを考えてみましょう。地球が誕生したのが約46億年前。しかし、人類は600万年の歴史しかありません。
わかりやすく、地球の歴史を1年間に圧縮してみます。
1月1日午前0時に地球が誕生し、現在が大晦日で1年の終わりだとします。地球に最初の生命が、海中に誕生したのが2月15日。長い間、生命は海中にしか生息することができず、初めて植物が地上に現れたのが11月の終わり頃、4億年前のことです。
動物が陸に上がってきたのが12月の中頃、3億年前ですが、人類が登場したのは12月31日になってからです。
最初の人類の遠い祖先である猿人の登場は16時、現在の人間と遺伝子的につながりのある新人が登場したのは大晦日の深夜23時58分のことなのです。地球の歴史に比べると、人間の存在はほんの短い時間でしかないのです。
私たちは様々な天然資源を用いて文明を築いてきましたが、そのなかの鉱物資源の大半は100年以下で枯渇します。金は15年、銀が20年、鉄は頑張っても200年程度です。
もう一つ、私たちの生活を支えているのがエネルギー資源ですが、石油は数十年、天然ガスが7~80年、ウランも7~80年分くらいしかないと言われています。社会を支えている資源が100年のうちになくなるという状況の中で、私たちは危機感を持たずに生活しているという状況なのです。
それ以外の資源では、森林が大きな危機を迎えています。現在、地球上には39億5千万haもの森林がありますが、毎年750万haくらい減少しています。この傾向で減少すると、500年後には地球上に樹木が1本もなくなってしまいます。
地球がたどった1年の歴史のうち、ほんの2分前に登場した人類が爆発的に増殖して地球資源を消費し尽くし、地球環境を支えてきた森林までもを絶滅させようとしています。現在の生活を続けていると、100年を待たずに人類は衰退し、文明社会は維持できないということが、わかってきたのです。」
「人類が現在どのような境遇にいるかを考えてみましょう。地球が誕生したのが約46億年前。しかし、人類は600万年の歴史しかありません。
わかりやすく、地球の歴史を1年間に圧縮してみます。
1月1日午前0時に地球が誕生し、現在が大晦日で1年の終わりだとします。地球に最初の生命が、海中に誕生したのが2月15日。長い間、生命は海中にしか生息することができず、初めて植物が地上に現れたのが11月の終わり頃、4億年前のことです。
動物が陸に上がってきたのが12月の中頃、3億年前ですが、人類が登場したのは12月31日になってからです。
最初の人類の遠い祖先である猿人の登場は16時、現在の人間と遺伝子的につながりのある新人が登場したのは大晦日の深夜23時58分のことなのです。地球の歴史に比べると、人間の存在はほんの短い時間でしかないのです。
私たちは様々な天然資源を用いて文明を築いてきましたが、そのなかの鉱物資源の大半は100年以下で枯渇します。金は15年、銀が20年、鉄は頑張っても200年程度です。
もう一つ、私たちの生活を支えているのがエネルギー資源ですが、石油は数十年、天然ガスが7~80年、ウランも7~80年分くらいしかないと言われています。社会を支えている資源が100年のうちになくなるという状況の中で、私たちは危機感を持たずに生活しているという状況なのです。
それ以外の資源では、森林が大きな危機を迎えています。現在、地球上には39億5千万haもの森林がありますが、毎年750万haくらい減少しています。この傾向で減少すると、500年後には地球上に樹木が1本もなくなってしまいます。
地球がたどった1年の歴史のうち、ほんの2分前に登場した人類が爆発的に増殖して地球資源を消費し尽くし、地球環境を支えてきた森林までもを絶滅させようとしています。現在の生活を続けていると、100年を待たずに人類は衰退し、文明社会は維持できないということが、わかってきたのです。」












