「エコサス」活用の「見える化」で飲食店80店舗の省エネ推進
エコ・ネット 様
本社:福岡市
取材:2011年5月
エコ・ネット 代表
宇藤 誠様
飲食店などに向けて省エネコンサルタントをされているエコ・ネット様は、ガス・水道をはじめとする総合的な省エネの実績を重ね、お仕事を拡げてこられました。お客様にわかりにくい電気の使用状況も「エコサス」の活用で「見える化」し、改善ポイントを提案。省エネで浮いた経費を次の省エネ改善に使うという継続的な省エネ対策により、お客様との間にWin-Winの関係を築かれています。
株式会社ジェイアンドジェイ様へのサポート
ガス料金30%削減に成功。飲食チェーン全体へ仕事が拡がる
福岡市を拠点に、飲食店などの経費削減と環境対策をサポートする事業を展開されているのがエコ・ネット様です。代表の宇藤誠様は34歳の時、飲食店を対象とした経営コンサルティング会社に転職。そこで顧客のコスト削減策を任されたことが、今のお仕事のきっかけとなりました。電気に限らず、ガス、水道なども含めた総合的な省エネ策をお客様に提案・実施して数々の成果を上げられ、2000年に省エネ専門のコンサルタントとして独立されました。現在の主な顧客である株式会社ジェイアンドジェイ様は、コンサルティング会社当時からのお客様です。当時、飲食店を飛び込み訪問してガス料金の低減策を提案営業されていた中の1軒が、ジェイアンドジェイ様の店舗でした。
居酒屋「十徳や」をはじめ、回転寿司店やカフェなどを九州や山口・広島で80店舗近く展開するジェイアンドジェイ様は当時、「これからは環境の時代」とお考えで、省エネに高い関心を持っておられました。そこで宇藤様のご提案に興味を示され、試験的に有力店舗のガス料金低減を宇藤様に依頼されたのです。
宇藤様は店舗のガス使用状況を調査。その結果を踏まえて最も適した時間帯割引契約に切り替えた結果、1カ月のガス代を30%近く削減することに成功されました。この成果が認められ、ジェイアンドジェイ様の全店へと、仕事が拡がっていきました。
エコサスによる「見える化」で、宝の山を次々と発見
独立後に宇藤様が取り組んだのが、ジェイアンドジェイ様全店の節電です。電気は料金プランが複雑な上、使用状況が目に見えにくいため、お客様には有効な省エネ策を考えるのが難しい分野です。例えば高圧契約の場合、ピーク時の使用電力量が年間の基本料金に反映されますが、そのことが意外に知られていないことに加え、電気代計算の基準となる30分単位の使用電力量の推移は目で見ることができません。
そこで宇藤様は、電気の使用状況を目で見えるようにすれば具体的な省エネ策が見出せると考え、エクセルで独自の集計表の作成を始められました。ちょうどそのころ、ジェイアンドジェイ様が「エコサス」の説明会にご出席。その場で当社担当者に「熱心な省エネコンサルタントがいる」と話されたことから、宇藤様に「エコサス」を紹介させていただく機会が生まれました。自前のデータベースを構築されていた宇藤様は、電気の「見える化」という「エコサス」の考えに共感。すぐにご活用いただくこととなりました。
宇藤様はパソコンでジェイアンドジェイ様全店の過去2年分のデータ入力を完成させ、一部店舗では多回路エネルギーモニタを使った20回路分のデータ自動収集サービスも利用開始
宇藤様はさっそく、ジェイアンドジェイ様の約80店舗すべての電力使用状況を、過去2年分にわたって「エコサス」に入力するという作業に着手。データが不足している部分は逐一現場に問い合わせるなどして、完全なものに仕上げていかれました。2011年の2月からは2店舗で、多回路エネルギーモニタを使った20回路分のデータ自動収集サービスを利用開始。これらのデータから「今は使われていないエアコンのスイッチが入っていて、待機電流が流れていた」「機器のタイマーが壊れて、常にONになっていた」などの事実が次々と明らかになりました。「見える化」で明らかになったこれらの事実が「宝の山に見えた」と、宇藤様はおっしゃいます。実際、課題さえ明らかになれば、その改善で1店舗当たり10%程度の電力削減は、さほど難しいものではないそうです。
お客様とWin-Winの関係を築く、省エネビジネスの魅力
今では「エコサス」でデータを収集し分析するということ自体が、宇藤様の事業のひとつとして成り立っています。そしてデータをもとに改善策を提案し、それがまたビジネスとなる。お客様にとっては省エネによって浮いた経費を次の省エネ対策に投資するという前向きな循環が生まれ、まさに宇藤様とお客様との間にWin-Winの関係が構築されています。
宇藤様は改正省エネ法の定める「特定事業者」であるジェイアンドジェイ様の「中長期計画書」づくりにも参画されています。今年度は、「エコサス」による回路別データ収集の拡大とその分析・改善、LED照明の導入などにより、改正省エネ法が要求するエネルギー使用効率の1%以上の改善を達成する予定です。この方針に基づき、すでに数店舗で屋外灯をLED照明に交換。電球交換を業者に依頼したら、高所作業車の手配などで数万円のコストがかかる部分だけに電気代の削減に加え、メンテナンス費用の大幅削減効果も期待されています。
ジェイアンドジェイ様の代表的店舗のひとつ「十徳や 筑紫口店」
宇藤様は今後、ジェイアンドジェイ様の店舗を「郊外型」「都心型」「小型店舗」などと分類してそれぞれの代表店舗の電力使用状況を調査し、店舗タイプ別の省エネモデルプランを作りたいとお考えです。そのプランづくりに「エコサス」が提供するさまざまな機能がおおいに役立つことでしょう。