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エコサス ユーザーレポート

急成長を支える省エネ「カイゼン」を「エコサス」がお手伝い

株式会社きちり 様
本社:大阪市

取材:2011年6月

株式会社きちり
開発本部カイゼン室 マネージャー
大川内 英紀 様

「Positive Eating」(楽しい食事により生まれる、癒し・豊かさ・明日への活力)という概念を掲げ、成熟市場の外食業界で急速な成長を続ける株式会社きちり様は、「カイゼン室」を設けて、業務の効率化に全社を挙げて取り組んでおられます。中でも特に力を入れておられる省エネ“カイゼン”には「エコサス」をご活用。その成果などについてカイゼン室マネージャーの大川内英紀様に、お話をうかがいました。

外食業界で急成長。効率経営めざし「カイゼン室」を設ける

きちり様は1998年設立と、まだ若い外食チェーン店様です。和・洋・アジアンなどコンセプトの異なる数種の業態を展開し、店舗数は2011年6月現在で58店。2002年に4億円ほどだった売上高は05年には10億円を突破し、10年6月期は約50億円と、競争の激しい外食業界で、急成長を遂げておられます。

そのきちり様で省エネ推進の中心として活躍しておられるのが、カイゼン室マネージャーの大川内英紀様です。大川内様は2007年、経理担当として入社されました。しかし自動車部品メーカーに勤務しておられた実績を買われ、開発本部に新設された「カイゼン室」のマネージャーとして急遽、業務改善全般を担うこととなったのです。店舗数や会社の業容が急拡大する中で、経営の効率化を図ろうとの狙いでした。

空調機のフィルター清掃で月数万円の節電効果

大川内様はある日、電気代が毎月どんどん増えている店舗があることに気付かれました。
実際に現場で原因を探ってみたところ、空調機器のフィルターが汚れているのを発見。掃除したところ、月々の電気代がいきなり数万円も削減されました。この経験からデータの分析とそれに基づく原因調査、そしてメンテナンスの重要性を知った大川内様は、エネルギー管理を「カイゼン」の重要な業務のひとつに据えられたのです。

大川内様はエクセルで自前の表を作成し、約30店(当時)の毎月の電気、ガス、水道料金をお一人でデータベース化されました。そして店舗ごとに前年比でデータを分析できるよう、エネルギー使用状況をグラフ化するなどして、「見える化」の工夫を重ねてこられました。

省エネ法改正で新しい対策を模索。「エコサス」と出会う

大川内様がそのように努力を続けておられたところ省エネ法の改正(2010年4月)があり、きちり様も特定事業者に指定されました。エネルギー使用量の継続的な低減が努力義務となり、大川内様は「取り組み方法を根本的に変えなければ」と、より効率的なエネルギー管理方法を模索さていました。

「エコサス」にデータを入力される大川内様。今後はエネルギー管理を他の社員様とも分かち合う予定

情報を求めて新聞で見かけた改正省エネ法に関するフォーラムに参加。そこで「エコサス」をはじめ、いくつかのエネルギー管理システムが紹介されました。その中で唯一、利用が無料だということもあって大川内様は「エコサス」を選び、試されました。その結果、エネルギー使用量が自動的に1次エネルギーに換算されるので店舗間比較がしやすいなどの点に魅力を感じ、「エコサス」を本格活用することに決められたのです。

「エコサス」のデータを元に、運用改善で「月10万円節電」の実績も。

2011年6月現在で58店舗になったきちり様。その全店のデータを大川内様は一人で「エコサス」に入力されました。そしてそのデータをもとに、各店の省エネ対策、特に節電に取り組んでこられました。
これまでの成果は、
①エアコンの室外機を数センチ移動させるなどの運用改善で約10万円の節電
②給気口のフィルター清掃などで店舗の給排気バランスを調整し、月10万円強の節電
③閑散時に照明の点灯を集約するなどして月4万円の電気代削減(いずれも1店舗あたり)
――など、「エコサス」のデータをもとにした運用改善で数々の実績を挙げてこられました。「冷蔵庫の開け閉めは5秒以内」「毎月11日は各種フィルター清掃の日」など、飲食店様ならではの日常的なお取り組みも継続しておられます。
2011年5月からは「エコサス」に新機能として追加されたユーザー権限機能を活用し、エネルギー管理により広範な人たちにも参加してもらおうと、新たな体制作りに努めておられます。

「KICHIRI梅田店」に設置された多回路エネルギーモニタ。計測データを「エコサス」にアップロードして、管理・分析ができる

ユーザー権限機能では管理者・閲覧者などユーザー様の役割に応じて、「エコサス」の利用権限を設定できるため、ゼネラルマネージャー様、エリアマネージャー様、店長様とも協力しながら、よりシステマティックなエネルギー管理体制を固めていくお考えです。
また全店舗中の屈指の売り上げながら、電気代もかかっている大阪の「KICHIRI梅田店」には多回路エネルギーモニタを設置。計測データの「見える化」機能を活用し、より緻密なエネルギー管理と節電対策に取り組まれています。

全員参加で省エネ。1%削減したら「三つ葉を四つ葉に」

大川内様は「省エネは喜びの仕事」とおっしゃいます。グラフから問題点を読み取り、対策を実行すれば必ず成果が出る。それが最大の喜びなのだとか。
その喜びをみんなにも知ってもらおうと、きちり様では2011年から、省エネ優秀店に対する評価制度を導入されました。電気・ガス・水道などの料金を前年より大きく削減した店舗を、毎年6月に開かれる社員総会で表彰する制度です。努力が報われる体制が整い、全員参加の省エネに向けた社員様のモチベーションアップが期待されています。
また以前から「Eco Together」を標語にした省エネキャンペーンを推進されていますが、全社レベルで改正省エネ法の求めるエネルギー1%削減に成功したら、あるイベントをしたいと大川内様は考えておられます。
それはキャンペーンのシンボルマークである三つ葉のクローバーに、社員代表にもう1枚葉っぱを貼り付けてもらって四つ葉にすることです。社員みんなの前で三つ葉が四つ葉になる日が来るのを、大川内様は今から楽しみにしておられます。

株式会社きちり様ホームページ:http://www.kichiri.com/

公開日:2011/08/02