「エコサス」ご活用で進む、省エネのモデル店舗づくり
株式会社ブロンコビリー 様
本社:名古屋市
取材:2011年9月
ブロンコビリー様の売り物のひとつ。備長炭でじっくりと焼かれる厚切りのステーキ
炭火でじっくりと焼いた厚切りステーキが評判の「ステーキハウス ブロンコビリー」をチェーン展開されている株式会社ブロンコビリー様では、2010年の省エネ法改正をきっかけとして、「エコサス」によるエネルギー管理と報告書作成に取り組んでおられます。
「エコサス」でエネルギー削減可能な箇所を見つけ出し、改善し、そのノウハウを他店や新店に反映させるという地道な努力と積極的な設備改善で10%近い省エネを達成。その成果は、新店に次々と反映されています。お客様の快適性と店舗の省エネ性を日々、向上されているブロンコビリー様に、お話をうかがいました。
「エコサス」によるデータの「見える化」が、現場の意識を改革
株式会社ブロンコビリー様は、東海・関東地域を中心に、「ステーキハウス ブロンコビリー」68店舗(2011年9月現在)をチェーン展開されています。厚切りステーキの炭焼き、大かまどで炊きあげる「魚沼産コシヒカリ」のごはん、旬にこだわったサラダバーといった手間のかかるサービスにあえてこだわり、1978年の創業以来、着実に業績を伸ばしておられます。
「エコサス」ご活用のきっかけは、省エネ法の改正(2010年)でした。この改正では個々の店舗ではなく会社全体のエネルギー使用量が規制対象の判断基準となったため、多店舗展開をされているブロンコビリー様も規制対象の「特定事業者」に該当し、対応策が急がれていました。
まったくの手探りの中で改正省エネ法対策を進めておられた店舗開発部 副部長の伊藤義徳様は、お取引のある電気工事会社様や他のチェーン店様から「エコサス」の評判を聞き、関心を持たれました。実際にデータを入力して試用された伊藤様は、「データさえ入力すれば自動的に集計してくれるので、電気に詳しくなくても使いやすい」とお感じになり、さっそく全店のデータを「エコサス」に入力する作業を開始。66店舗(当時)と本社、工場などの施設登録から、各店の電気代やガス使用量などのデータ入力をお一人でこなされました。
伊藤様は、「エネルギー使用状況が数字やグラフで見られるので、節電・省エネの意識喚起になる」と「エコサス」効果を評価されています。「見える化」したデータは各店の現場とも共有化を図られました。これにより、店長様が空調や照明などのスイッチをこまめに消すようになるなど、エコサス活用以降、現場の意識と行動に変化が見られるようになったそうです。
「報告書作成アシスト機能」で報告書作成もスムースにクリア
「エコサス」のご活用で省エネ化が進む、ブロンコビリー様の「日進外語大前店」
伊藤様は「データを手入力することで、通常とは異なる値を示す箇所を見落とすことがない」ともおっしゃいます。特に「エコサス」ではデータを同条件で比較できるよう、売上高や店舗面積などを「原単位」として設定できる機能があり、これを活用すれば規模の異なるお店同士でも同条件での比較が可能。ブロンコビリー様のように店舗がどんどん増え続けるようなケースでも、前年と同条件でエネルギー使用量を比較することができ、標準値や平均値とは異なる数値も発見しやすくなります。伊藤様はこのような箇所が見つかればその現場を訪ね、原因を追究して改善するという地道な活動も続けておられます。
このように様々な機能を持つ「エコサス」ですが、伊藤様が特に利便性を感じておられるのは「報告書作成アシスト機能」です。改正省エネ法では「エネルギー使用状況届出書」や「定期報告書」「中長期計画書」の提出が義務付けられていますが、これらの作成はなかなか大変なもの。
「エコサス」なら各書類のテンプレート(ひな形)が用意されているうえ、入力したデータが自動的に報告書作成画面に反映され、エクセルやワードのファイルとして出力が可能。書類作りのご苦労が大幅に緩和されます。伊藤様はこの機能を最大限ご活用され、報告書等はすべてご自分で作成されています。
分析 ― 実証 ― ノウハウの蓄積 ― 店舗への反映。
効果を上げる省エネ「サイクル」
ブロンコビリー様の特長のひとつであるサラダバーを明るく演出するLEDスポットライト。熱を出さず清涼感が体感できる点も、ご採用のポイントに(写真は「日進外語大前店」様)
節電・省エネ意識が全社に浸透した今、ブロンコビリー様では機器のリニューアルにも積極的に取り組んでおられます。新店を除くと全社で600台近くある冷蔵庫は4分の1近くが省エネタイプに切り替えられ、2~3年の間にすべて一新される予定です。冷蔵庫や空調設備とともに店舗全体の消費電力に占める割合が大きい照明も、LED照明などに順次切り替え中。特にブロンコビリー様の売り物の一つであるサラダバーコーナーでは、LEDスポットライトが大活躍しています。LED照明は省エネ性能に優れているだけでなく熱をほとんど発生しないため、サラダの新鮮さを損なう心配がありません。さらにお客様にも「涼しげ」な印象を持っていただける点なども評価していただき、ご採用に至りました。
こうした機器の更新による省エネと、「エコサス」のデータを活用された運用改善などにより、一店あたり平均して10%程度の省エネ効果があがっているとのこと。
ブロンコビリー様では、こうして蓄積された省エネノウハウを新店の設計プランに盛り込み、先進的な省エネ店舗を展開しようと考えておられます。2011年10月にオープンした「戸田駅前店」(埼玉県戸田市)と「静岡SBS通り店」(静岡市)は、そうした省エネモデル店舗の先駆けです。冷蔵庫、空調機器などに最新の省エネタイプをご採用されたのに加え、照明にはLED照明が大幅に導入されました。
今後は、①既存店で蓄えた省エネノウハウを新店に投入。②新店の成果は既存店に反映 ―― という相互フィードバックで相乗効果をあげていくお考えです。2012年早々にも開業を予定している新店は、こうしたお取り組みの集大成的なお店となりそうです。
「エコサス」は店舗の省エネ推進とともに、改正省エネ法対応の事務処理を軽減して、全社的な業務改善のお役に立っています。