「エコサス」によるデータ蓄積で、いっそうの省エネを実現
株式会社ランシステム 様
本社:東京都豊島区
取材:2011年11月
株式会社ランシステム 総務部 部長
丸山 徹 様
株式会社ランシステム様がメイン事業として展開している「自遊空間」は、インターネット・コミックカフェに、ダーツやビリヤードといった動的なアミューズメントを加えた複合カフェです。店舗数は直営店、フランチャイズ店合せて185店(2011年11月末現在)と業界No.1。電気使用量が多い業種でもあり、多くの店舗を一括で管理できる「エコサス」が大きな力を発揮しています。入力を担当している経営企画室 皆川篤実様、導入当時担当されていた総務部部長の丸山徹様にお話をうかがいました。
震災で高まった節電への意識
1988年に埼玉県で創業された有限会社ランシステム様(1991年、株式会社に組織変更)は、翌年より「TVゲームショップ」のフランチャイズを展開し、1998年からは複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」をスタート。当時急激に増加していたネットカフェやマンガ喫茶というありきたりの形式にとらわれず、ダーツやビリヤード、卓球といった動的なアミューズメントを取り入れることで、業界No.1となる185店舗(内、直営店58店舗/2011年11月現在)まで事業を拡大されてきました。
株式会社ランシステム 経営企画室
皆川 篤実 様
人気のあるサービスはすぐに他社にも普及する業界で差別化を図るために、ハード面ではなくソフト面の充実に注力。お客様を迎える姿勢の向上や、店舗の清潔感を保つなど、「高質なサービス」を提供してきたことが、ここまで業績を伸ばしてきた秘訣です。皆川様は 「『自遊空間』のコンセプトとして、お客様に快適な空間を提供することを最も重視している。空調は暑すぎず、寒すぎず、店舗の形態に適した明るさを保つなど、お客様に最も快適と感じていただける空間づくりに力を入れている」とおっしゃいます。節電を意識しながらも、お客様の快適環境維持が第一と強調されていました。
事業が順調に拡大する中で2011年3月11日、東日本大震災が起こり、節電への取り組みが切迫した問題として突き付けられました。販促目的で使っているパソコンのモニタをストップしたり、本社の昼休み時の消灯、冷房の温度設定を高めに定めたりと、全社的な節電対策を迫られたといいます。
今後拡大する「エコサス」導入の効果
快適性にこだわった、「自遊空間」様の店内
ビリヤードやダーツ、卓球などが楽しめるのも、「自遊空間」様の特長
「エコサス」の導入は、2010年の省エネ法改正がきっかけとなりました。多店舗展開されていることから「特定事業者」に指定され、いっそうの省エネ対策と報告の義務が生じたのです。有効なシステムを探されるなか、WEB上で偶然「エコサス」を知り、同じような機能をもつ有料のソフトウェアと比較しても有用性が認められたため、導入を決められたそうです。
当時入力を担当されていた丸山部長は「『エコサス』導入前は、小まめに電気を消すなど目に見える範囲での節電しか考えなかった。『エコサス』により店舗ごとの比較が容易になったので、節電効果のある店舗とそうでない店舗が、今後はっきりしてくるはず。一番電力を使う空調設備の更新やLED照明の導入など、設備投資した店舗では顕著な効果が見られるようになるだろう」とおっしゃいます。
入力作業を引き継いだ皆川様も、「『エコサス』は数値が自動的にグラフ化され、全体の把握や各店の比較がすぐにできる」と使い勝手の良さを実感されています。設備投資に関しても丸山部長と同じお考えで、「設備投資により顕著な成果が見られるようになれば、改装計画を繰り上げて、積極的にリニューアルを進めたい」と期待を寄せておられます。ちなみに会社全体の光熱費は約3億円。節電は、経営面から見ても大きなテーマとなっているのです。
現在、すべての入力を1人で行い、さらに報告書も作成されているという皆川様は、フォーマットが用意されている「エコサス」の報告書・中長期計画書作成アシスト機能も重宝されています。「報告書の作成までフォローしてくれるので、作業時間が大幅に短縮されて本当に助かっている。数字を入力すれば自動的に原油量に換算してくれるので、自分で計算する必要もない。『エコサス』があるから、すべての作業が1人で可能」と喜んでいただいています。
「エコサス」が実現する、新たな省エネへの取り組み
ランシステム様では、「エコサス」に直営店と営業所、倉庫などの78施設のデータを入力。今後はそれぞれの施設に合った節電対策を推進する方針です。現在は、前年より1%のエネルギー削減を目標とされています。皆川様は「原油換算でいうと50キロリットル程度の軽減が必要になってくるのですが、機器の交換などで51.4キロリットルの削減が可能と試算し、中長期計画として提出しました」とおっしゃいます。
省エネへの取り組みは、エネルギー管理統括者の役員に上程して、発案していくという流れになります。皆川様自身、今後、「エコサス」を活用した省エネ対策に取り組んでいくことを楽しみにされているようでした。
ランシステム様では、お年寄りや子ども連れの奥様が集まれるような空間として「健遊空間」という、まったく新しい形態の店舗を2011年7月、群馬県太田市にオープンされました。健康やコミュニケーションを意識した店舗は、新たな可能性を感じさせ、さらなる展開が期待されています。たくさんの人が集まる空間を快適で明るく清潔に保ちながら、節電を実現していく。そんなランシステム様の企業方針に、これからも、「エコサス」が少なからずお力になれるはずです。